切らない痔の手術

切らない痔の手術

いぼ痔の治療については、有効成分を痔核内に投与することにより痔核を硬化/退縮させる【ALTA療法】が近年行われるようになりました。これは、従来より手術適応である「脱出する内痔核」についても効果があり、新たな痔核治療の選択肢の一つです。

注射療法による治療のため、内痔核を切らずに脱出と出血を治療できるほか、痔核を切り取る手術と違って痔核の痛みを感じない部分に注射するため、「傷口から出血する」、「傷口が痛む」といった患者さまの身体的・精神的な負担が軽減されます。

ALTA療法においては、薬剤を「四段階注射法」という特殊な手法で投与します。
この治療法は高度な技術を要するため、現在では当院のような「講習を受けた専門医の登録施設」においてのみ治療が行われます。

いぼ痔の中でも内痔核にのみ効果があること、1年後の再発率が切除した場合の3%に比べて4~6%と比較的高めであることがデメリットといえますが、こうしたメリットとデメリットを踏まえつつ、患者さまにとって最適な治療法を選択しています。

ALTA療法とは

薬剤を投与する前に肛門周囲への麻酔か、下半身だけに効く麻酔を行い、肛門周囲の筋肉を緩めて注射しやすくします。 麻酔法については患者さまおひとりおひとりに最も痛みの少ないものを選択します。

薬剤を、ひとつの痔核に対して4か所に分割して投与します。複数の痔核がある場合にはそれぞれに投与されます。

分割投与のイメージ

投与後しばらく点滴を続け、麻酔の影響がなくなる30分~1時間ほど安静にしていただいたのちにご帰宅となります。

患部投与後の変化(1週間から1ヶ月)

投与後の早い時期に痔核へ流れ込む血液の量が減り出血が止まります。
脱出の程度も軽くなります。
投与した部分が次第に小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定して脱出がみられなくなります。

投与後のイメージ

手術費用

  1割負担の場合 3割負担の場合
初診(術前検査代を含む) 3,000円前後 6,000円前後
痔手術 10,000円~12,000円 ※1 20,000円~30,000円 ※1
ALTA療法 5,000円~7,000円 15,000円~20,000円

※1 病気の種類・手術方法によって手術の費用が変わります。