肛門外科
当クリニックでは、いぼ痔(内痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔瘻)など患者さまの症状に合わせた痔の治療を行い、日帰り手術(特にジオン注射)に力を入れております。
当クリニックにて日帰り手術の対応ができない場合には、大学病院をはじめとする連携病院、クリニックをご紹介いたしますので、お気軽にご相談ください。
肛門外科の診療はすべてWEBより予約制となります。こちらWEB予約よりご予約ください。
WEB予約完了後につづけてWEB問診の入力が可能ですので、ご利用ください。
担当医師
肛門科 診察日 |
火・水・木・金 診察医:木原 一 |
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主な肛門疾患
- 内痔核(いぼ痔)
- 外痔核
- 裂肛(切れ痔)
- 痔瘻(あな痔)
- 肛門周囲皮膚炎
- カンジタ
- など
痔の種類
日本人の3人に1人は痔で悩んでいるといわれています。
痔には大きく分けて「いぼ痔(痔核)」、「切れ痔(裂肛)」、「あな痔(痔ろう)」に分けられていますが、それぞれ症状は異なります。
いぼ痔 | おしりの血行が悪くなり、血管の一部がこぶ状になった状態です。 |
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切れ痔 | 肛門の皮膚が切れたり裂けたりした状態です。 |
あな痔 | 肛門の周りに膿がたまって、外に流れ出るトンネルが出来た状態です。 |
痔の患者さまの中でもっとも割合が高いのは「いぼ痔(痔核)」です。いぼ痔はさらに、直腸側にできる「内痔核」と肛門側にできる「外痔核」に分けられます。
内痔核が大きくなって脱出するようになると肛門側の痔核、つまり外痔核を伴って「内外痔核」という状態になることもあります。
切らない痔の手術
いぼ痔の治療については、有効成分を痔核内に投与することにより痔核を硬化/退縮させる【ALTA療法】が近年行われるようになりました。これは、従来より手術適応である「脱出する内痔核」についても効果があり、新たな痔核治療の選択肢の一つです。
注射療法による治療のため、内痔核を切らずに脱出と出血を治療できるほか、痔核を切り取る手術と違って痔核の痛みを感じない部分に注射するため、「傷口から出血する」、「傷口が痛む」といった患者さまの身体的・精神的な負担が軽減されます。
ALTA療法においては、薬剤を「四段階注射法」という特殊な手法で投与します。
この治療法は高度な技術を要するため、現在では当クリニックのような「講習を受けた専門医」による治療を行います。
いぼ痔の中でも内痔核にのみ効果があること、1年後の再発率が切除した場合の3%に比べて4~6%と比較的高めであることがデメリットといえますが、こうしたメリットとデメリットを踏まえつつ、患者さまにとって最適な治療法を選択しています。
ALTA療法とは
薬剤を投与する前に肛門周囲への麻酔か、下半身だけに効く麻酔を行い、肛門周囲の筋肉を緩めて注射しやすくします。
麻酔法については患者さまおひとりおひとりに最も痛みの少ないものを選択します。
薬剤を、ひとつの痔核に対して4か所に分割して投与します。複数の痔核がある場合にはそれぞれに投与されます。
投与後しばらく点滴を続け、麻酔の影響がなくなる1~2時間ほど安静にしていただいたのちにご帰宅となります。
患部投与後の変化(1週間から1ヶ月)
投与後の早い時期に痔核へ流れ込む血液の量が減り出血が止まります。
脱出の程度も軽くなります。
投与した部分が次第に小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定して脱出がみられなくなります。
他の医療機関で直腸肛門の診察を受けられる場合は、ALTA療法による治療を受けたことを必ず申告してください。
治療後の経過と注意点について
治療当日からの経過と望ましくない作用(副作用)の目安です。
治療および通院期間は、処置した痔核の数や大きさなども含めて患者さんの状態により異なりますので、治療後も医師とよくご相談ください。
・排便はいつから?
排便は翌日から可能です。
痛みをこわがって我慢しないようにしましょう
・仕事復帰は?
数日間はできるだけ安静にしましょう。
力仕事、冷え、長時間同じ姿勢は避けましょう。
治療後の注意点について
望ましくない作用(副作用)が起きることがあります。
定期的に通院してください。
この治療法は、痛みが続く、血が出る、肛門が狭くなって排便がしづらくなる、熱が出る、などの好ましくない作用があらわれることがあります。そのため定期的に通院していただく必要があります。
気になる症状が現れた場合、直ちに受診してください。
普段と違う気になる症状があらわれた場合には、直ちに受診してください。症状に応じた適切な治療を行います。
手術費用
初診(術前検査代を含む) | 肛門手術(日帰り手術) | |
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3割負担の場合 | 初診(術前検査代を含む)6,000円前後 | 肛門手術(日帰り手術)15,000円~40,000円 |
痔を再発させないために
治療後も以前と同じような生活を続けていると、新しい痔ができてしまいます。 再び痔にならないためには、おしりに負担のかかる生活を改めることが何よりも大切です。
規則正しい排便生活を身につけましょう
- 便通を整えるために食物繊維や水分を摂る。
- 便意があったら我慢せずトイレに行く。
- トイレに長居をしない。いきむのは3分以内で無理に出しきろうとしない。
- 下痢を防ぐためにアルコール類、香辛料などは控える。
- 腸の働きをよくするために適度な運動をする。
- 便秘の原因になる無理なダイエットはしない。
おしりを清潔にしましょう
- 坐浴を行う。
- 温水洗浄式便座を使う。
→水圧は弱めに→温度に注意→刺激し過ぎない - 洗った後、おしりをよく乾かす。
→便座に乾燥機能がない場合は清潔なタオルなどで軽くおさえるようにします。 - お風呂に入って血行をよくする。
おしりへの負担を減らしましょう
- 長時間、同じ姿勢をとり続けない。
- 過労やストレスを避ける。
- 体を冷やさない。