大腸カメラ検査について

最新のがん統計で大腸がんは、がんによる死亡者数で2位となっています。特に女性の場合、1位が大腸癌です。また、男性は2位ですが増加傾向にあります。
大腸がんは進行するまで、ほとんど自覚症状がない病気です。定期的な大腸内視鏡検査で早期発見・治療することが大切です。

苦痛の少ない内視鏡

日帰りポリープ切除手術
大腸カメラ検査時に見つかったポリープは入院不要でその場で切除が可能です。
入院が必要な大きなポリープなど日帰りポリープ切除ができない場合は、他の医療機関を紹介します。
お腹のハリを抑え、検査後の不快感を軽減
空気より200倍体に吸収されやすい、炭酸ガスを使用することで、お腹の張りを抑えています。炭酸ガスは腸から吸収され呼吸を通し体外へすばやく排出されるため、検査後の不快感を解消します。(別途料金はかかりません)
眠ったままで内視鏡
鎮静剤ご希望の方は眠ったような状態で検査を受けることができます。
最適な内視鏡
癒着や狭窄があり、通常の内視鏡スコープ挿入困難な方は、細いスコープで検査可能ですので、安心して検査が受けられます。
がんの早期発見
NBI(狭帯域光観察)により、通常の光では見えにくい 微小な 病変を特殊な光で見えやすくします。
わかりにくいがんやポリープ等の腫瘍の発見、診断に有用です。
肛門外科と連携、おしりの治療も対応
治療が必要な肛門疾患が見つかった場合は、当院の肛門外科にて診察~手術まで対応可能です。
土日の検査も可能
土、日は、一般外来診察を休診とし、内視鏡検査に特化しているためスムーズに検査が受けられます。

大腸カメラ検査の流れ

検査の予約

検査の予約は「WEB予約」か「来院予約」になります。

WEB予約
  • 自宅で下剤服用の方:予約時間の30分前来院
  • 院内で下剤服用の方:予約時間に限らず、8:45に来院

WEB予約

来院予約

医師と相談後に予約をしたい方

  • 月~金の受付時間内(予約不要)に内科を受診してください
  • 診察後に予約をとります
  • 検査当日にも診察などがあります
外来受診(予約不要)

検査前に一度、受診が必要です(平日のみ、土曜不可、外来担当表よりご確認ください)

WEB予約の方

検査日5日前までに事前診察(予約不要)が必要です。

  • 検査食(もしくは食事内容)の説明
  • 下剤服用の説明
  • 内服薬の確認、鎮静剤の説明など
来院予約の方

来院し、診察後に検査の予約をとります。

  • 診察後に大腸カメラの予約
  • 検査食(もしくは食事内容)の説明
  • 下剤服用の説明
  • 内服薬の確認、鎮静剤の説明など
検査前日

指定された時間以降の飲食は禁止となります。
その他注意事項は「02外来受診」時にお伝えします。

  • 内服薬の服用:禁止薬以外は普段どおり
  • 21時までに消化の良い食事(または検査食)をすませる
  • 飲酒は禁止ですが、水の制限はありません
  • 下剤(プルゼニドなど)を処方された方:就寝前に服用
検査当日

鎮静剤をご希望の方は自転車、バイク、車の運転は禁止となりますので公共交通機関などでお越しください。
検査前に更衣室(ロッカー完備)で、検査着、検査用パンツに着替えていただきます。

  • 診察、前処置等があります
  • 来院の2時間前までに服薬:高血圧、心臓病、てんかんのお薬
  • 当日の服薬禁止:糖尿病のお薬
  • 当日持参:喘息の吸入薬、狭心症発作時のニトログリセリン舌下錠など発作時にご自身で使用しているお薬

●ご自宅で下剤服の方
便が透明になり、便意が落ち着いたら予約時間の30分前に来院ください

●院内で下剤服用の方
予約時間に限らず、8:45に来院ください

  • 排便状況により、検査の開始時間が異なります
  • 1~2時間かけて下剤服用、1時間程で便意を催し、排便が頻回になりますが5~6回位で排便は落ち着いていきます
  • 2~3時間(5回以上の排便)で、便がカスのない透明~黄色透明になり、検査可能な状態になります
    ※下剤の効果は個人差があり、便秘の方など4~5時間かかる方もいます
  • 院内に大腸カメラ専用トイレが複数あります
検査

検査時間の目安:観察だけの場合、通常15分、
ポリープ切除手術や組織を採取する検査(生検)がある場合は15~30分かかります。
腸内がキレイになっていない方や大きいポリープ切除などはこれ以上かかることがあります。

検査後の説明

鎮静剤を使用した方は30分~1時間お休みいただきます。
検査結果は、撮影画像を見ながら、説明いたします。
組織を採取する検査(生検)を行った場合は、病理医診断結果がでる14日後以降に受診(予約不要)いただき検査結果説明をいたします。

  • 出血のリスクを避けるため、食事・行動制限があります
    • 生検をされた方:当日の運動、飲酒などの禁止
    • ポリープ切除された方:1Wほど運動、飲酒、遠出などの禁止
  • ポリープ切除された方:加入している生命保険などの給付金対象となる場合があります。
    加入している保険会社へご確認ください
次回の検査
  • 異常がなかった方:
    40才以上の方は大腸がんのリスクが高いため2~3年後をめどに
    30代以下の方は5年をめどに大腸カメラ検査をおすすめします
  • ポリープがある方:1~2年後
  • ポリープを切除した方:1~3年後

検査後の説明時に個別にお伝えします。
上記は目安であり、今回の検査で異常がなくても、便潜血が陽性になった、生活習慣や食生活に変化があった、体調に異変があるなどの場合は、この限りではございませんのでお気軽にご相談ください。

保険適用(3割負担)での窓口支払額
診察料・処置等 2,500円~4,000円
大腸内視鏡 検査のみ 約5,000円
病理検査 5,000円~12,000円
大腸内視鏡検査+病理検査 8,000円~20,000円
大腸ポリープ切除術 30,000円~45,000円

その他の内視鏡のご案内